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E-tomo BANK

「伝えます×届けます×今、ここにある想い」のバンクブログ!

三菱UFJ、自行あて振込手数料無料化。

■銀行の儲けすぎ批判をかわす、ひとつの方法。

 三菱UFJフィナンシャル・グループは、傘下の三菱東京UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行の本支店あて(振り込み口座と受け取り口座の支店が同じ、もしくは異なる場合)振り込みについて、個人顧客が現金自動預払機(ATM)でキャッシュカードを利用したり、インターネット取引を行ったりした場合は手数料を無料にすると発表しました。

■窓口受付、他行あてについては現状維持。

 現金や店舗窓口を利用しての振り込みは対象外とするとともに、他行あての振り込みも現行水準を維持するみたいですね。確かに現行の振り込み手数料って高いですよね。まあ、銀行マンとして、それが銀行の収益だと思うと、高いと安易に批判なんて許されないんですけど、いち顧客として考えれば「やっぱ高いかな。」と思います。

■顧客に還元する金融サービスの二極化。

 この三菱UFJの例は「約4000万人に上る国内最大の個人顧客」の全員が享受できるすごいメリット。でもこれは目新しいサービスじゃなくて、新生銀行は発足当初からこのサービスはしているんですよね。でも口座数や顧客数を考えると、三菱UFJが取り組んだことはすごい決断。

 これは多くの個人顧客が助かるんで、すごくいいんです。でも、今後は金融サービスの二極化が進んでいくと僕は思っています。他の銀行では取引状況(給与振込、年金指定、公共料金引落、ローン利用、提携カード引落などなど)を数値化し、その取引振りによって金融サービスに差をつけています。振込手数料の割引や金利優遇、ATM利用料の無料化などなど

 銀行という公共性の高い事業を営んでいる以上、大きな『サービス格差』は避けるべきとの批判はあるかもしれません。しかし、銀行は取引振りが良好な顧客に対しては銀行としても差別化を図って、顧客取り込みを進めていきたいと考えているはずなんです。金融サービスはすべての顧客に対して提供します。でも、取引が今後も深く見込めるお客様には、もっと金融サービス(粗品の内容もグレードアップ!などなど)をお得感たっぷりとなるようにサービスが大きく変化していくと僕は思っています。そうでなければオーバーバンキングといわれる日本で勝負していくことはできないんじゃないかなと。

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信用保証協会がナンボのもんじゃい!

■僕が融資案件の組成時に気にする点

 ①資金使途(お金を何に使うのか、教えてくださいよ。)

 ②返済能力(お金を返せる力あるのか、とりあえず疑う。)

 ③取引先(優良会社とつきあいのある会社は安心できます。)

 ④保全(担保とか公的保証とか、銀行が損しないための保険)

 ⑤現時点での業況と今後の業績推移の見込み

 ⑥経営者の考え方(バカな経営者がどこにでもいる。)

 以上は担当者の主観です。

 案件に絶対同じモノはありえません。

 担当者変われば、案件(銀行の融資商品)も異なります。

 これが融資のおもしろい仕事な訳です。

■地銀における中小企業融資の基本は「信用保証協会」

 上記の④保全について、少し話したいと思う。保全とは、究極で言うと「金融機関が損しないようにできるか」を言うんです。例えば、1億円を貸して、会社の更地で、抵当権のない土地資産が1億円あり、担保差し入れが可能となった場合は保全が100%確保されたと言えます。

 土地や定期預金を担保にするのは、実際にあるモノを押さえてますよね。銀行としては返済が滞った時にモノを整理すれば融資金が回収できるわけで、銀行にとってうれしい訳です。しかし、融資を受ける人間すべてが土地や資産を持っているとは限りません。そこで、登場するのが「信用保証協会」です。それぞれの都道府県にあるはずです。都会の信用保証協会は破綻寸前だぁ~とどっかのおっちゃんが言うてはりましたが…。保証協会の「信用」を保全にとると、仮に債務者(お金を借りる人)が払えなくなっても「信用保証協会」が代わりに支払ってくれるので、安心して貸せます。ここにリスクをとらない銀行の体質が見えてきます。

 確かにこの信用保証協会を債務者が利用すれば、融資実行しやすいというのは、本音ですね。でもこれ、銀行が取り立てる手間がないだけで、借金が「銀行→信用保証協会」に移転するだけ。お客さんにとっては返せなくなったら、借金取りは追っかけてくることには代わりはないんです。銀行は保証料は債務者から徴求し、リスクをとらない傾向にある。そのための信用保証協会だよなぁ~。そこに融資のダイナミズムがあるのかといえば「ない」と言わざるを得ない。

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銀行の審査はリレーションシップ。

■地銀に求められる「リレーションシップバンキング」とは?

 僕が勤めているのは地銀。いわゆるメガバンクではない、主として都道府県名が冠された銀行に勤務しています。地銀の使命はなんといっても『地域密着による、地域経済活性化の循環に一役買うこと』に尽きます。事業性融資、住宅ローン、車のローン、資産運用などなど、その仕事は多岐にわたっております。

 2003年3月に金融審議会が「リレーションシップバンキングの機能強化に向けて」という報告書を公表しました。この時より、リレーションシップバンキングという言葉が聞かれるようになりました。しかし、この「リレーションシップバンキング」という単語が何を意味するのかが、よくわからないんですよね(^_^;)

 この言葉が意味するところは「金融機関が顧客との間で親密な関係を長く維持することにより顧客に関する情報を蓄積し、この情報を基に貸出などの金融サービスの提供を行うこと」と一般的に解釈されています。メガバンクの顧客と違い「地方」には体力の弱った企業が多くあり、不良債権がたくさんありました。メガバンクはその不良債権処理をバッサリとやってしまった部分があります。財務基盤(体力)に自信があるから。でも、地方銀行が地元でそれをやったら信用ガタ落ちです。それにそんな処理ができるほど、基盤も強固なものではないし。地元の金融機関は「地場の金融機関という呪縛」から逃れられないのです。地場にしか拠点を持たない銀行が生きていく道は地場に活路を見いだすしかないのだから。そこで声高らかに叫ばれたのが「リレーションシップバンキング」というわけ。

 アナログな点も重視しなさい。定量的な決算の数字だけでなく、融資が本来持つべきである「将来性」や「潜在能力」を判断するための関係をきっちりと金融機関と企業が築くことを強く求めると、お偉いさんは言っている。当然、僕もそう思うし、それが融資の仕事に携わっていけるモチベーションなわけです。

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「預金者保護法」が施行されました。

■キャッシュカードの偽造・盗難の被害が補償される。

 今日、施行された「預金者保護法」によって、預金者は手厚く保障されるようになります。どういうことかというと『キャッシュカードの被偽造や盗難によって不正に引き出された預金を金融機関が保障することを定めた法律ができました。』ということ。

■悪いことだけど、預金者は守られてるから。

 泥棒の心理的な抑止力を軽くさせる法律だと思います。何故かというと「泥棒してもお金は預金者に返る」んですから、「まあ、いいや」ってな感じに軽く手を染めちゃったりする可能性って高くなりませんか?この意識を造成する法律かもしれないところに危惧を覚えます。泥棒も預金者も損をしないように出来ていて、銀行が損をする…。ま、被害防止が不十分だからか

■被害者の過失についても立証責任を金融機関に負わせる。

 過失の立証責任は銀行側が負っているってことは、おそらくだけど「申し出のあった被害額のほとんどを補償する」ことになるんだろうな…。

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みずほFGの戦略。

■みずほ信託銀行が銀行業務撤退へ。

 みずほフィナンシャルグループは傘下の『みずほ信託銀行』を不動産や遺言信託など信託業務に特化させ、融資や店舗の窓口営業をみずほ銀行に集約する組織再編を06年度中に行う方針を明らかにしました。将来は預金口座もみずほ銀行に移管し、みずほ信託銀行は銀行業務から撤退する方向だそうです。

■金融グループだから出来る組織再編。

 信託銀行と言えど、銀行には違いないです。ということで「預金」もあれば「融資」「為替」もあります(銀行の3大業務)。それをみずほ信託銀行は将来的に止めちゃうんです。目的は『信託業務に特化することで収益力向上を図る』ってところですね。実際、不動産信託や証券代行、年金、資産管理など信託業務で収益(業務粗利益)全体の約6割を稼いでいる訳ですから、この分野でより儲けようと思うのは当然のことかと(^_^;)ここに金融グループとしての戦略意図がキチンと読み取れますね。そうなると窓口、融資部門の人員がダブつきますよね…。

■よく考えたら「信託銀行」って何してるの?

 信託銀行の業務は大きく3つに分かれています。

 ①銀行業務

 ②信託業務

 ③その他の業務

 ①銀行業務は僕の勤める銀行でやっている業務で「預金、貸出、為替」の業務を日々粛々と行っています。信託銀行はこれに加えた業務をしているみたいなんです。それが②信託業務であり、『貸付信託、不動産信託、金銭信託、年金信託、証券投資信託、公益信託』など、多彩な業務を行っています。この運用のために、投資家からお金を調達してくるんです。普通銀行は預金を集めて、融資の原資にしますよね。それが信託銀行では主として信託運用になっているのが特徴です。③その他の業務というのは、不動産の売買・貸借の媒介、不動産の鑑定・評価、証券代行業務、さらに遺言の執行などらしいです。

 幅広すぎだよ、信託銀行。

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あおぞら銀行は「普通銀行」になる。

■最後の長期信用銀行の終焉。

 あおぞら銀行(旧日本債券信用銀行)が普通銀行へ転換することを発表しました。これで1952年に制定された長期信用銀行法に基づく銀行は消滅することとなりま~す。長銀では出来ないが、普通銀行になら出来ることがある。そう踏んだのでしょう。

■普銀転換による主たる効果は以下の通り(抜粋)。

 リテール部門の預金残高は1.2兆円まで成長しておりますが、現状、預金口座を新規に開設する際に、金融債口座を保有することが義務付けられています。普通銀行では預金口座開設時の、金融債口座保有の義務はなく、自由度の高い販売戦略が可能となります。

 現状、長期信用銀行法にて期間6ヶ月超の貸出取引に於いては、原則担保を徴求することが義務付けられております。普通銀行では担保取得の制限が無くなることから個人向け無担保ローンや無担保シンジケートローンの取組み等、幅広い提案が可能となります。

■リテール、個人強化は時代の趨勢。

 大きな企業は最近、自前でファイナンス部門作り、資金調達を自分のところでしてしまおうって傾向があります。そうなると、銀行がお金を貸して利ざやを稼ぐところが減っちゃう。これでは困るので、銀行は個人を主戦場に「小口金融」の部門を強化するという方法を選択します。こうすることで小口金額の比較的高金利、無担保で貸付をして儲けようと。リスクの貸倒をきっちり計算したら結構儲かるのがこの分野ってことはカタカナ金融の会社が証明していますけらね。ま、所謂「消費者金融」です。儲かるところの喰いあい…。恐ろしい(^_^;)

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銀行窓販の追加解禁を考える。

■保険商品の銀行窓販が追加解禁(2005/12/22より)

 僕の勤務する銀行で取り扱える保険種類が増えました。今回の規制緩和により増えたのが「一時払い終身保険」「一時払い養老保険」「積立傷害保険」の3種類です。これまでの取扱は「個人年金保険」だったのですが、新たに『死亡保障』を行う生命保険商品を取り扱えるようになりました。国内生保も本格的に販売チャネルを従来の生保レディから銀行窓販へシフトしてきた感がありますね。完全解禁は2007年でこの時には生命保険や医療保険なんかも取り扱えるようになるそうですね。

■銀行側のメリットは「販売手数料による収益アップ」!

 とは言うものの、実際販売するのは営業店(銀行の本支店)の行員であるわけで、負担増は免れないです。銀行を拠点とする『金融サービスのワンストップチャネル化』はよい傾向かと思います。色々な金融サービスを銀行窓口一本で対応してもらえるというのは、ユーザーにとって便利だと思いますし。しかーし、銀行員個人に求められるスペックも高まる一方…。当然という向きがあるかもしれませんが、保険会社が専任で販売している商品をあれもこれもの銀行員が販売するのはどうかと…。行内でも分業というのが図られるとよいのですがね。

■契約者保護のためのコンプライアンス(法令順守)体制強化が課題。

 一方で、銀行窓販においてトラブルが発生していることも忘れてはなりません。これは自分自身への戒めでもあります。トラブルの主な原因は、『勧誘対象者に高齢者が多く、変額個人年金保険、外貨建個人年金保険といったリスク商品に関して、十分理解しないまま契約するケースが多いこと』にあると言えます。預金者にとっての虎の子の預金。これを運用するわけですから、コンプライアンスはすごい大切。お客さんを守るためでもあり、販売者もルールに則った販売であったことを証明するものです。再度、認識していかねば(-_-)

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システム統合の重大性。

『三菱UFJ』が完全統合を平成20年6月に延期…。

 みずほ証券が起こした誤注文騒動。被害拡大の一要因がシステムトラブルによるものだそうですね。いやー、会社にとって『システム』とは根幹だと思うんですよ。会社の統合において、重要なのは本社の位置とかポストの数とかではなくて『システム』であると僕は思っています。サービスの質を上げるのは効率的なオペレーションを実行させることの出来る『システム』だと思っているから。だって、みずほFGが合併した14年4月に大規模なシステム障害を引き起こし、大きな傷を負った事例があるじゃないですか。

サービスやコストでの統合効果発揮がまた遅れる…。

 近所には東京三菱もUFJもないので、あんまり銀行の雰囲気分かりませんが、メガバンクっていい響きですね。それだけでなんだか「いい銀行」だなんて思っちゃったりしてます(^_^;)さてさて、システムの完全統合が遅れることで銀行のオペレーションが統一が遅れて、結局それが行員の習熟度に影響を及ぼし、非効率を生んでしまうという合併効果が出ない状態を生んでしまうんでしょうね。走り出すなら早いほうが、ライバルとも戦える。近年は競争力も各行備えてきているんで、システム統合で足踏みしてしまう状態となった「三菱UFJ」は正直、大変でしょうね。いやー、どうすんだろ?

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個人向け国債が発売中ですね。

国債とは国民が背負う国の借金ですよね?

 えっと、12/9より「個人向け国債」の新発債が発売されたようですね。その中で僕が注目したのが「第1回債/個人向け国債(5年・固定)」の国債。これまで発行されてきた「個人向け国債(10年・変動)」とは同じようで大きく異なっています。当然、リスクも違うし、配当利回りも当然違います。ちょっと気になったので、考えてみたいと思います。

新発債の金利体系が「固定」であること。

 これまでの「10年・変動」は半年ごとにもらえる利息の金利が市場に応じて変化します。償還期限(すべての利息が手に入り、中途換金しないで持ち続けることができる期間)が10年。変動利息で、半年に一回利息が受け取れます。解約する場合、直前2回分(つまり1年分)の利息が差し引かれるというペナルティがある。一方で「5年・固定」は、償還期限5年。固定利息で、半年に一回利息が受け取れる。解約する場合、直前4回分(つまり2年分)の利息が差し引かれるペナルティになっています。

 ここで考えたいことは半年ごとに利息がもらえるの変わりませんが、半年ごとに利率の見直しがある変動と償還期限内は金利が購入時に決まってる固定って違いについてどんな違いがあるのか。現在の経済情勢において、固定金利は有利か?という疑問があります。

 まず基本的な理解から。①市場金利が上昇する傾向がある場合、それに連動する変動金利のほうが世の中の金利上昇についていける点で有利。②景気が下降に向かい市場金利が下落する傾向がある場合、固定金利はその高い金利の時点の金利と同じ利率のまま満期まで受け取りができる点で有利。

 個人的には金利は上がっていく傾向にあると思います。ただ、それが5年以内の動きであるかは確証が持てません。金利は下がるところまで下がった感があります。つまり、上がるしか可能性を含んでいないと思っています。問題はその上がる時期でしかない。この時点で国債の固定商品が悪とは思いません。確実にニーズはあるので。ただ、購入時点より金利が今後上がる可能性は下がる可能性より高いと思います。そうなると上記①の観点から固定商品への運用はマイナス効果なのかもしれない…と判断しちゃいますね。

この「5年・固定」は金融のプロが考えて作った商品なのか?

 僕の個人的な意見ですが、「5年・固定」の商品は売りやすいと思います。理由は『償還期間が短いこと』と『受取利息が見えること』にあるから。安全・安心かつ、短期で運用成果をあげたいとは誰もが思うところ。そのニーズを巧く拾い上げたのがこの商品のよいところだと。たとえ利回りが小さくてもね。つまり、これまでの10年では長いと思われていた運用期間を短縮したことで、新規ユーザーに対してアピールできるのがメリットになるってこと。短いと取っつきやすいですよね。あくまで「初心者」にとって分かりやすい点が最大のセールスポイントだと思います。ホントに運用したいと考える人は違う商品がいいと思います。ニーズによって商品は変わるべきで、誰もに適している商品なんてどこにもないのですから。

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世の中の「銀行員」の生活を覗く!

私の職業…『銀行員』です。今はガムシャラ人生まっしぐら。

 世の中、『銀行の中ってどうなってるの?』という疑問は多いです。その気持ち、分かりますよ~。午後3時に店閉めて何やってんだと。お高い百貨店でも7時までやってんじゃねーかと。ごもっともなご意見でございます(^_^;)私はそんなところで働く『2年目銀行員』です。いろんな銀行員のブログを集めてみました。みなさん、ちょっと銀行員を知ってはみませんか???

ブログで銀行員生活をつづっておられる方をご紹介。

銀行員の舞台裏

銀行員で行こう!!

とある地銀に勤務する一年目の日記var.2

銀行員になりきれない銀行員の営業日誌

流れ流れて~彷徨える銀行員が日々思うこと

若手銀行員のトホホな日常

信用金庫で働く僕と仲間たち

☆うつ病の美人☆銀行員(*´∇`*)の日常☆~毎日早朝覚醒~

銀行道~今こそ変革のとき~

こんな俺でも銀行員

はぐれバンカーの呟き ~人生マルチンゲール~

新米銀行員珍道中

新人おにぎり★ころころブログ

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